ジャパンプレミアムにこだわるヤマモトの工場の秘密とは

今回は未来科学研究所をちょっと離れて、特別企画として「山本化学工業」について、特にモノづくりの中枢でもある工場についてのお話をしましょう。

 

山本化学工業が作っているものはゴム。そしてそのゴムは「純国産」なんです。
グローバル化が進む現代社会において、ヤマモトが「純国産」を貫いているのは、品質管理及び安定性を確実に行うため、そしてジャパンプレミアムな品質の商品を皆様に体感して頂くためなのです。

ヤマモトのゴムは「純国産」、つまり原料も日本で作られています。新潟県の黒姫山から採れる石灰石を主原料にし、原料チップが作られています。
その原料チップはヤマモトと主原料メーカーが共同開発した特殊なもので、さらに製造されるチップの中で限られた上質なものだけをヤマモトは使用しています。


ヤマモトの工場に入ってからは、原料の品質チェックを行った上、巨大なミキサーやロール、ニーダー(練る機械)などを通った後、異物混入を防ぐ処理を施され、シート状に成形してから、高温高圧を加えることの出来るプレス機にかけられ、ゴムの原板シートが出来上がります。

これらの機械は特別に作られたもので、特に複数あるラインの内の1つのプレス機はプレスをする部分だけでも全長5メートルを越えるサイズで、世界でも類を見ない巨大なものを使用しています。この世界一とも言えるプレス機の熱板(シート表面に直接熱を加えるところ)は、±0.5℃以下の温度差でコントロールするシステムを導入し、まさに「職人技」を行って製造しています。


また一般的なゴムは1つのプレス機で製造されますが、ヤマモトのゴムは内部に複数の独立した気泡を持つ独立発泡構造を持ち、異なる条件でプレスをかける2段発泡という特別な製法によってできるのです。

例えれば、じっくりコトコト煮込むという感じで、わが子を育てるように丁寧に仕上ていきます。


さらに出来上がったシートは注文によって、薄くスライスしますが、そのゴムをスライスする機械は独自開発した世界でたった1台限りの特殊機械で、お客様の要望に迅速に応えています。

これらの工程は全て大阪のモノづくりの町・生野区にあるヤマモトの工場で製造されています。