わたしたちは体温の研究をしています。
体温が低いと免疫力が低下する?世間でよく耳にする言葉ですね?これって本当なのでしょうか・・・こんな疑問から研究ははじまりました。

日本人の体温は36.5度ということは学校で習いましたよね。複数の学者の先生に聞くと、高齢化で平均体温が下がっているようです。現在の日本人の平均体温は35.8~35.9度といわれる先生が多いんです。

ではなぜ平均体温は下がってきたのでしょうか?

これは年齢と共に体の筋肉量が減少し、そして基礎代謝が下がっていくことで、体内の燃焼が減るため、体温は下がって来るようです。

では、人類はみんな平熱は36.5度なのでしょうか?実はそうではないのです。街で白人の男性が真冬に半袖を着ているのを見たことがありませんか?あれって寒くないのかなあと思ったことはありませんか?

実は、寒くないようなんです。
それは白人の男性は平均的に日本人に比べ、筋肉量がはるかに多いんです。筋肉量が多いと熱を出す体内のミトコンドリアの数も多いことになり、自ずと体温も上がります。
だから白人男性の平均体温は37~38度なんで、寒くないようなんです。

そうすると筋トレして筋肉量を増やさないと体温は下がって来るということになります。つまり、これまで運動らしい運動をしたことのない人は、みんな低体温になるのですね!

現代の日本人は特に運動不足であったり、ストレスによる自律神経の乱れなどが考えられています。そして同じアジア人と比べても日本人は低体温と言われています。その1つを物語るかのように、世界的な検索エンジンGoogleで「体温」を検索すれば、「37度」と表示されるくらいです。

では、簡単に体温を上げる方法はないのでしょうか。たとえば、温泉に入ったり、カイロをいくつも貼ればどうでしょうか。どちらも一時的には体温が上がるかもしれませんが、お湯から上がり、カイロを外してしまうと元に戻ってしまいます。

その原因は身体にある自律神経の働きが関係しています。自律神経は常に体温を一定に保とうとして働きます。
人間は恒温動物なのです。温泉やカイロで熱源から直接加熱を受けた時には、平常時の36.5℃以上まで体温が上昇しますが、この時身体の自律神経が働き「発汗作用」を促し、体温を下げようとします。さらに加熱を受ける状態が続くと「脱水状態」となってしまいます。加熱し過ぎ状態なのです。

カイロなどの熱源では、体温を上げるために常に使用し続けることは難しいようです。温めではなく「気持ちの良い刺激」なのですね。



ではどうすれば効果的に体温を上げることができるでしょうか。そこで赤外線に着目しました。赤外線を身体に放射すると赤外線は体内に吸収され、身体の水分を活性化することで体内から発熱することができると言われています。

医療機器の中に赤外線治療器というものが一般的にもありますが、約380℃ほどに加熱することでセラミック製板から赤外線分校放射率60%程度の赤外線を放出します。

しかしこちらの場合でも、電源が必要なので常に使用し続けることは難しいようです。常温で赤外線を出すことができたらよいのに…。そうすれば常に使用し続けることができ、体温を上げることができるはず!

未来科学研究所はこの研究に取り組みました。そして、加熱せず常温で赤外線分光放射率を86%まで上げる素材の開発に成功しました。
本当にその素材で下がった体温は上がるのか?ヌードマウスを使い生体実験をしました。

すると左の結果が出ました。常温で赤外線を発する未来科学研究所素材を使うと約1度の体温の上昇をすることが出来たんです。

これ以外にも本当に体温上がると免疫力が上がるのかという検証をする際に、免疫力の確かな指標となる「サイトカイン血中濃度」を測定し、常温で赤外線放射体を21日間使うと免疫力が改善していくことが判明しました。常温で体温を上げることは健康に役立つんですね。


大阪大学 名誉教授 医学博士の大山良徳先生は次のように話しています。

①低体温になれば体内酵素の活性化が低下するため多量の酵素を必要とする。
→その酵素のうち、消化酵素に使われる率が高いので代謝酵素に回す分が不足する。
→その結果組織の再生能力も低下していきます。

②低体温になると汗腺機能が低下するので体温調節機能が鈍くなりカラダのホメオスタシス機能が低下する。

③低体温になると低酸素状態に陥るので、細胞内のミトコンドリアに酸素が十分に供給されなくなる。
→エネルギーが作れない。
→よって元気がなくなる。

④低体温になると腸の蠕動運動が弱くなる。よって腸内環境を維持するには腹部を温めることが大切。
→腸内細菌のバランスを保つにはカラダを温める必要がある。

⑤低体温になると免疫力、特にリンパ球の働きが鈍り、食菌作用が低下し病気にかかりやすくなる。

⑥低体温の人は基礎代謝が小さくなる。これは筋量が少ないことを意味する。

⑦低体温になると消化吸収力が低下するのでサプリメントや薬の効力も低下する。

つまり「元気のもとは体温にあり!」ということなのです。